2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

さよなら原理

今月はファンダメンタ強化月間とも言うべき集中的な取り上げ方を意図的か結果的か、してきてしまったようだが、その追尾を飾るべきニュースをスイスから。 http://www.asahi.com/international/update/1130/TKY200911290302.html ◆スイス、モスク尖塔の建設…

愛のないふたりが一つ屋根の下で共に暮らさなければならない理由はどこにもない

●ふくれっつらのファンダメンタリスト http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091126/crm0911261104013-n1.htm ペットショップの店長に因縁をつけて土下座させたうえ、暴行を加えたとして、上●署は25日、強要・暴行容疑で、●都市中●区西●●●ノ内町、無職…

やっぱり不機嫌なファンダメンタリストたち

最近、R.ドーキンズをきっかけに宗教関係の記事に足湯を浸かりに行く機会が増えたような気がする。わたくし。 今回は、NYタイムズ紙のコラム記事。 http://www.nytimes.com/2009/11/26/opinion/26kristof.html?em ◆宗教戦争 (byニコラス・D・クリストフ) …

不機嫌なファンダメンタリストたち

BAD SCIENCEのBLG亭主が大好きなホメオパスを今日も食卓の上に並べてご機嫌である。 (仮訳) ◆本日のホメオパシーに関する英国議会科学技術小委員会について 本日、私は議会(科学技術小委員会)において、ホメオパシー錠剤のMHRA認可、並びに、NHSのホメオ…

はたらくおじさん

TV

以前ここで、わたくしが小さかった頃に、焼き芋屋になりたかったのだよという話を書いたかもしれない(たぶん書いた)。 最近は13歳近辺ジュニア用のハローワークガイド本まであるという、なにかと痒いところにも手が届くたいへん便利な世の中になったわけで…

山型ブレッド、レバペースト、そしてフレッシュグレープフルーツジュース

駅なかのコンコースで呼吸を整えるために、暫くぼんやり佇んでいたら、突然若い女性に声をかけられ、それがフィギュアスケートの美姫ティそっくりであったのだが、どうやら彼女日本人ではないらしく、「アノ、ニホンゴ、、、ワカラナイ、、、×××?」と駅名を…

Quite Breathtaking(なんて、大げさな…)

2009年初冬、当世流行の「事業仕分け」(5年後時点での世間認知度は凡そ不知)において、当該事業に関連する業界団体がWG仕分け人の厳しい御指弾に対して当惑を示す様子がよく報じられていたりするが、政官と業の癒着ぶりを糾弾する構図を支持する多くの諸…

列車に十時間以上揺られて平然と草臥れている、昔の鉄道ミステリの旅情性が好きである

ミステリ好きを自称している手前、鮎川哲也は、おおむねの作品を1回から2回は少なくとも目を通している筈である(しかし、だい作家である●田●夫作品は一冊も完読したことがない、偏向読者の謗りを免れまい)。実写化とは遠い位置にあるかもしれないが、何…

視点

ミステリを愉しむ基本作法の一つに、誰がその文章を書いたのかというポイントが挙げられる。(『著者に決まっているじゃないか』などとすかさず至極当然の突っ込みをせずに今暫くこの文章に目を通していただきたいところである。)つまり、一人称で書かれた…

アフリカの地名をソラで30個言えるか

今日は高専ロボコン帰りである。結果を口走ってしまうわけにはいかないので、それはまた後日。 http://mainichi.jp/select/world/news/20091106ddm041040071000c.html ◇沸騰コーヒー論争 コーヒー豆「シダモ」「イルガッチェフェ」は商標か、それとも単なる…

わたくしが新興宗教の教祖様に祀りたてられる日

高尚なテーマではある。なお、進化論とは関係ない。(わたくしは進化論マニアやアンチ創造論マニアではないので、念のため。ちなみに、ジャンルは異なるが、J・ルメートルは尊敬。) NYタイムズ紙より。 http://tierneylab.blogs.nytimes.com/2009/11/19/how…

後日譚、というか、フォローアップ、というか、補筆

先日、英国民の半数以上が進化論と創造論の両方を授業で教えるべきだと考えているという記事をチェックしたのであるが(11月16日付け「またドーキンスかよと久美子は言った」参照のこと)、そのデータソースはここいら辺りだろうか。 http://www.guardian.co…

人は見た目で騙される

新聞ではあまり報道されていなかったが、先般訪日したオバマ大統領は、お食事会での手土産に「青い薔薇」の花束を受け取っていた。遺伝子組み換え技術で作出され、世界唯一無二の、不可能の代名詞を持つ、青い色素を有し、その不可能を可能にした、あの薔薇…

正論、それは限りない未来(青雲のテーマ曲に乗って唄おう)

先日来、世界の食料安全保障問題が盛り上がっているのか盛り上がっていないのかわたくし自身の中で右往左往してきたところはあったが、盛り上がろうが盛り上がるまいが、正論は正論と、この際、開き直ってみたい。 ということで、今回はガーディアン紙。 htt…

観客数約10名弱

いつかわたくし自身がこの場で推奨をした映画「幸福」(市川昆監督)が最近漸くDVD化されたのだそうである。待望の声はわたくし以上に世間では多かったのだそうである。10月末にはDVD化を祝う試写会が行われ、実はわたくしもその試写会の公募に葉書を…

行き先の分からない曲がりくねった坂道と針金、そして、合成化学科卒

BadScienceより。 http://www.badscience.net/2009/11/wtf/#more-1397 今回のテーマは、ダウジング。ダウジングとは、こちらを参照。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A5%A6%A5%B8%A5%F3%A5%B0 (仮訳) ◆なんじゃこりゃ? 似非科学をテーマに掲げるこ…

11月の風物詩といえば、取的さんの全くいない両国の街の国技館で行われる高専ロボコンである。そして、隅田川の川面は秋色から冬色へと移ろいゆくのだ。

ミシェル・オバマ大統領夫人がエネルギー省に出向き、行った講演録。内容は、科学者の社会貢献、並びに、科学教育といったところか。特に、若者の発明技術コンテストの如きイベントについて詳しく述べている。 ◆エネルギー省イベントのファーストレディーに…

「また、ドーキンスかよ」と久美子は言った(但し、ちょっとしか出てこない)

科学と宗教を巡る歴史的経緯を体系的に分かり易く整理した労作でもある、アリスター・E・マクグラスの「科学と宗教」(教文館)をたりらり読んでいたところ(※労作をタリラリ読むその姿勢がまず間違っている。)、ドーキンスに関してコメントをした頁が約3…

方言放言

① 以前に、こんにゃくいも粉(原料)を頂戴し、こんにゃくを作る試みをしてことがある。その際に同封されていた調理法の解説書(らしきもの)に、『茹でたこんにゃくいもをのめこくなるまでかき回して下さい』と書いてあって、「『のめこくなる』って何だ!…

雲無心以出岫

11月の冥く沈んだ灰色の空は、わたくしの心情との親和性がとても高いように思える。くすんだ空色と心根の間に横たわる神秘性に思いを馳せることがあるとするならば、それはきっと、わたくしのこころそのものの中に神秘が介在しているからに他ならない。空は…

犬公方

http://news.nifty.com/cs/item/detail/da-20091026-60446060/1.htm こんな雑誌記事まであるのであった。それは当然であろう。世の中の何はさておいても、犬だけは、ペットだけは、私のワンちゃんだけは、という人が存在していても何も不思議ではない。但し…

これを読んでも、フルーツマイスターになれるわけではありません

学生時代の学舎にと或る若い教官がおられて、その教官は、文京区弥生町方面からわたくしの学ぶ学舎のある片田舎へと遠路遙々着任してこられた方で、よく言葉の端端に「T大では…」という修飾語を付加しておられた。そうした比較分類法的レトリックに対しては…

印度主義

印度の山奥でアノクタラサンビャクサンボウダイと修行に励んでいたレインボーマン(並びに、そのヒーローの後を追随したらしい新興宗教創設を目論む現世の皆の衆)は、果たして氷河保存の運動に加担していたのかどうかといった話は、今回のニュース記事とは…

村上昭夫

岩手県生まれ。夭折の詩人。 宇宙を隠す野良犬 (村上昭夫) 野良犬はなぜ生れてきたのか それが分る時 宇宙の秘密が解けてくる それはなぜ好かれないのか その肌はなぜ悪臭に汚れていて なぜみなに追われるのか それはなぜ痩せているのか 消えそうにも痩せて…

表層しか掬えない事件記者の悩みどころ

きっと、釣りに違いない。違いないと思う。そう思っていて、釣られるわたくしの浅墓さといったら。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091110-OYT1T00031.htm ◆「みんなも着る?」スクール水着男出没…●いたま ●いたま市緑区のJR東●和駅近くで8日…

政治にはお金がかかるのだ(衣装代とか花代とか)

昔ある時期に女優をやっていたことがあって、今は特段のオファーが来ているわけでもない(中岡君が扮する大部屋男優の十文字君のような)人が裁判の証言台で裁判官から職業をきかれた際に、「女優です」ときっぱり答えるのは、どうなのだろうか。 …という話…

熱帯多雨の国から来たスパイの場合について

皆の罪を一身に背負って十字架に張り付けられましょうという人間がその後長きに亘り感謝され続けるという歴史的顛末があったように、或いは、誰かは知らねど今人神が毎朝お祈りをして先祖の魂に謝っていることでもって救われる多くの国民がいるのだと街宣車…

命名考

通勤途中に十匹近くにもおよぶ猫たちを放し飼いにしている家があり、その家のある通り筋をわたくしは『キャットストリート』と密かに自分の中だけで命名呼称していたのであったが、先日、通りすがりの学生が雑談の中で「いまさー、『猫街道』歩いているとこ…

リチャード・ドーキンス博士斯く語る

LAタイムズ紙からの話題は、進化学の雄、動物行動学者リチャード・ドーキンスへのインタビュー記事。進化論が当然の如くには語られていない米国でのインタビューであるからにして、対岸の教室で行儀良く座って黒板を書き写している日本人的には興味深い内容…

おがわの記憶(もちろんどら焼きの話ではない)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000002-khk-soci ◆ 福●でアメリカミンク増殖、宮●も危険 肉食どう猛で生態破壊 野生化した外来生物のアメリカミンクが、福●県内で生息域を広げている。魚や水鳥を捕食するため、在来の生態系を崩す恐れが強く…