環境

巣ごもりの冬

COP15の宴も終わった。無礼にも中国が場をぶち壊しただの、インドが相変わらずのKYな唯我独尊ぶりを発揮しただの、罵り合いや余談のネタには未だ事欠かないが、いずれにせよ、目先の利益に勝るインセンティブはなさそうだ。 朝三暮四の猿たちを嗤えない人…

亡霊たちの宴

BADSCIENCEもホットな話題について行こうという意図だろうか。スカンジナビア半島にも悪気のないゾンビーズが集っているのだろうか。 ガーディアン紙より。 http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/dec/12/bad-science-goldacre-climate-change#start…

ローマから船にのってコペンハーゲンに着いた

近所の森の紅葉が美しい。今年は寒暖の差が大きかったせいか、モミジやイチョウの葉の色付き具合も格段によろしいような気がする。東京圏は今が紅葉の見頃である。 「12月が紅葉最盛期」と聞いて即座に地球温暖化の影響を想起し、懸念するのは早計。この地域…

わたくしが新興宗教の教祖様に祀りたてられる日

高尚なテーマではある。なお、進化論とは関係ない。(わたくしは進化論マニアやアンチ創造論マニアではないので、念のため。ちなみに、ジャンルは異なるが、J・ルメートルは尊敬。) NYタイムズ紙より。 http://tierneylab.blogs.nytimes.com/2009/11/19/how…

正論、それは限りない未来(青雲のテーマ曲に乗って唄おう)

先日来、世界の食料安全保障問題が盛り上がっているのか盛り上がっていないのかわたくし自身の中で右往左往してきたところはあったが、盛り上がろうが盛り上がるまいが、正論は正論と、この際、開き直ってみたい。 ということで、今回はガーディアン紙。 htt…

印度主義

印度の山奥でアノクタラサンビャクサンボウダイと修行に励んでいたレインボーマン(並びに、そのヒーローの後を追随したらしい新興宗教創設を目論む現世の皆の衆)は、果たして氷河保存の運動に加担していたのかどうかといった話は、今回のニュース記事とは…

私権制限

豪州のとある町がペットボトル水の設置販売禁止条例を可決させたとのニュース。シドニー・モーニング・ヘラルド紙より。 http://www.smh.com.au/national/nsw-town-dumps-bottled-water-20090926-g6ry.html (仮訳) ◆ニューサウスウェルズの町がペットボト…

夢をかなえるゾウ科学者

時代の波は、海洋バイオマスなんだそうである。 http://eco.nikkeibp.co.jp/high-ecology/column_kashiwagi/07/03.shtml 海洋バイオマスと海洋都市構想/エネ・水産資源問題を解決する海洋コプロダクションシステム 著名な学者先生たちが海洋バイオマス構想…

eco贔屓

この外電。なかなかに偏っていて、刺激的なタイトルで、わたくしは正直嫌いではない。 ◆ジャイアントパンダ、絶滅させればいい=英動物学者 ◆「パンダは消滅させるべき」英テレビ司会者の暴言に批判殺到―中国 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00…

うら若きレディは荒野を目指す

毎朝通勤時に登校する大学生とすれ違いながら駅へと向かうという、と或る紳士の口から聞いた話に拠れば、最近、彼がすれ違う女子学生の割合が昔に較べてどんと増えているような気がする、と。そこは家政とか保育とか文学とかそういった昔ながらの女学生の多…

生物多様性宣言

地球規模での環境問題と言った時に、主に「地球温暖化(気候変動)問題」と「生物多様性問題」の二つ挙げられるというのが地球規模での共通認識である。異論を挟みたい者もあろうが、現にそれを射程とした二つの条約が出来てしまっていて、その枠組みで世の中…

環境政策の矛盾

たまには世界に誇るクオリティペーパーにも目を通してみよう、ということで。 Financial Times紙に面白い記事があった。全訳掲載は面倒なので、要旨を紹介。 http://www.ft.com/cms/s/0/2f3d0bb8-9271-11de-b63b-00144feabdc0.html?nclick_check=1 要すれば…

熊の皮算用(その2)

「新聞案内人」はほぼ真っ当なコラム内容であると評価をしている。毎回日替わりで斯界の識者が順番にその思うところを述べているが、特にわたくしが、或る哲学者の回(終わってしまった)を気に入っているのは、その観察眼の陳(:ひ)ねた距離感に親近感を覚…

熊の皮算用(その1)

奈良漬け目当てで二度に亘り三度までもこっそり民家に忍び込み盗み喰いをしたばかりに、地元猟友会の面々から命を付け狙われるようになってしまった熊君の身の上が案じられてならない。奈良漬けの香りが余程誘惑的ではあったのだろう(生憎わたくしは漬け物…

わたくしのすむまちにもやってきておくれ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000158-mailo-l45 ◇オキナワキノボリトカゲ:調査団が生態調査、10匹の個体を発見 要約をすれば、九州のとある県内にて沖縄からの外来侵入と思われる表記トカゲを発見。しかしながら、この侵入種。当の沖縄…

開票までの40日間を持て余しているのは攻勢の野党ではなくメディアのほうであった

マニフェストではないということであるが、その基になる政策集というものが民主党から出たらしい(本日のマニフェストとともに漸く党のHPに掲載された)。 http://www.dpj.or.jp/news/?num=16667 例えば、税制改革などは、国民のほとんどが利害関係に直接関…

ぎゃふんと行こうぜ

『生物多様性を理解する』というそのものずばりの表題のコラムが目に飛び込んできて、相変わらず懐疑的な言説を繰り返している当人(→つまり、わたくし)としても、新しい視点を知ることができるかもしれぬと、海女サンさながら喜び勇んで海に飛び込んでみた…

猿の王国界隈

「『目の前の1羽のカモの幸福を考えるより、その1羽のカモを含む生態系の幸せを願う』ということは一体どういうことなのだろうかと考えてみる」(7月11日付け)の回のおしまいのところで、ぽそりと「猿の王国が大都市近郊に出現したりなんかして」という…

『目の前の1羽のカモの幸福を考えるより、その1羽のカモを含む生態系の幸せを願う』ということは一体どういうことなのだろうかと考えてみる

個人的嗜好から、大都会に棲息する身近な野生生物の話題を何回か取り上げているついでに、このNational Geographic誌の記事もやはりピックアップをしておこうか。 http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/special_article.php?special_topic_id=1&epis…

野生の王国、あるいは、素晴らしき世界旅行のようなもの

久しぶりにTVのリモコンというものを夜半に手にして、某CHの『飛び出せ科学くん』を観た。以前に、わたくしがオープニングの回をいたく評価したあの番組。(4月14日付け「テレビの中に」参照のこと) 今回のテーマは、東京都内に棲息する意外な水生生物を…

定食屋小景

最近は定食屋も御洒落に気を遣うようになったのかどうか、がさつそうに見えるブルーカラーやむさ苦しい学生ばかりでなく(ごめんなさい)、若い女性客が主流を占めるようになってきている。門戸が広がるという意味で、歓迎すべき変化ではあるのだろう。 わた…

nature

<署名運動>「鴻●の空にコウノトリを」…壮大な計画スタート http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090602-00000025-maiall-soci 確かに壮大だ。壮大すぎて、本当に本気なのかどうか、よく分からなくなってくる。 何でもコウノトリとは由縁のある町らしく、…

白い花黄色い花(蒲公英編)

いつもの道を朝歩いていたら、道端にシロバナタンポポが咲いていた。 北の方面の諸藩ではあまり見掛けることのないシロバナ種のタンポポを珍しげに見やりながら、そう言えば、修学旅行で初めて江戸方面へと上洛をした時に、シロバナタンポポを探し出すのを一…

記事から4題余話

<チョコで走るレーシングカー> チョコで走るレーシングカーというキャッチーな見出しは良いけれど、そしてまた、記事にあるように「性能で妥協しないグリーンなレーシングカーづくり」というコンセプトも凡そ否定しないけれど、この記事で示されている内容…

帰ってきたThe Carson Curse

以前、魔除けも兼ねて書いた'The Carson Curse'に関して(4月7日付け「スタスキー&八兵衛」参照のこと)、世の中どれくらい呪われているのかしらねえなどと、つらつらネット検索をしていたら、こんな記事にぶつかった。 『明日は世界マラリア・デイ』と題…

続・温暖化異聞

相当旧聞に属する話題として、英国の旧閣僚の一人が地球温暖化問題についての異論を唱えていた。異論の中で主張をしている科学的な見解については、旧来の懐疑派の主張と大きく代わり映えがしない内容の中で、「グリーンは新たなアカ(共産主義)だ」という…

スタスキー&八兵衛

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090403/biz0904031134004-n1.htm ◆ミツバチ減少で調査実施へ 農相 石破茂農相は3日、閣議後の記者会見で、農作物の受粉を仲介するミツバチの実態調査を全国的に実施する方針を明らかにした。一部地域でミツバチ…