nature

<署名運動>「鴻●の空にコウノトリを」…壮大な計画スタート

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090602-00000025-maiall-soci


確かに壮大だ。壮大すぎて、本当に本気なのかどうか、よく分からなくなってくる。
何でもコウノトリとは由縁のある町らしく、他県での自然繁殖の実例を見て、飼育経験のない我が町でも、という発案らしい。
思い付きの発想法を否定するわけではないが、飼育経験なしというのも、これまた…

部会の構想は、市内に自然に近い状態で飼育できる施設を設置。豊●市に次いで多くの個体を人工飼育している東京・多●動物公園から2〜3のつがいを譲り受け、繁殖させ自然放鳥を目指す。施設は荒川沿いの5000平方メートルほどの雑木林が候補に挙がっており、敷地内にビオトープを作りエサ場にする。遠くまで飛べないよう少し羽を切り、周囲を低いフェンスで囲う。

5000平米って…0.5ha。小さな学校の狭い校庭一枚分、あるいは普通の田圃1枚とちょっと分。餌場となるビオトープが設置されて…だそうである。構想者はどうやら動物園のような準閉鎖系のイメージを抱えているのだろうかねえ。それとも、開放系への放しとして、いきなりそういった頂点に近い生物種がすんなり入り込める「生物多様性」なのか。
まあ、そんなところから放鳥されるトリさんも幸福なのか不幸なのか、わたくしにはよく分からないが、少なくともそういった環境を作りあげていくプロセスというものが、「自然環境」情操教育を醸成させていく上で役立つものであると、わたくしは決して安易に考えたくはない。
いずれにせよ、自然環境に対する市民意識の一端を垣間見ることができる、危うい善意の構想ではある。


本日の音楽♪
「天使のささやき」(スリー・ディグリーズ)