2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

タイカ→大家→対価→耐火→滞荷→退化…

国会議事録を読んでいると、時々面白い発言にぶつかる。立法最高府の論戦も強ち見捨てたものではない。 今回取り上げるのは、参議院の環境委員会での議論である。土壌汚染防止法の審議において、招聘された参考人(所謂、識者と呼ばれる専門家)の中の御一人…

はなの季節にびよと啼く

桜の季節が終わると、例年であれば花粉症の憂鬱さからも開放されて、文字通り春の到来を身をもって満喫できることとなる。 今年も塩漬けにしたい見事な晩生の八重桜の散り際を境にして、3ヶ月余も服薬を続けてきた第二世代抗ヒスタミン薬と点鼻薬、点眼薬等…

血液型性格診断を糾弾することと、占い師を面罵することの違い

この国のアカデミアの頂に位置する学術会議の発刊誌において、科学リテラシー向上のための取り組みについての特集記事があったので、これを読んでみたりする。 すると、「成る程ねえ。骨太であるねえ。」と思う反面、「なかなか素人様には良く分からないだろ…

何とか山麓呪い村、ではないけれど

わたくしが小学生であった頃。 父親の実家筋の親戚に不幸があり、そのお葬式に出掛けたことがあった。そこは当時住んでいた町から遙か遠く離れた場所にあり、飛行機も新幹線も特急電車も通っていないが為に、祖母と一緒に、夜行の急行列車で出掛けて行った。…

眼からウ●コ(ぽろぽろ編)

いけずなTYPEの小父さんばかりを取り上げて、わたくし自身このBLGのCOLORとして如何なものかとも思うのではあるが、自称、地方分権に命を賭ける?某副知事様のCOLUMNを今回取り上げる。 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090421/148054/?P=1 主題…

野焼きのまたの日

野焼きが終わって暫くして、緑が芽吹き始めたものの、未だ山全体に煤け具合が残っている頃合いを見計らって山に分け入る。 山菜採りのためである。ワラビ、ゼンマイ、クサソテツ、ヤマウド、オオバギボウシ、タラの芽…(※それぞれに地方独特の呼び名が或る)…

オバマノミクスとお好み焼MIX

4月14日にオバマ大統領が経済に関する《重要》な演説を行うとホワイトハウスが事前予告通告をしているにも関わらず(その予告記事はbloomberg配信にあった)。 にも関わらずである。 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003009&sid=a8cKAcDyQwL0&r…

「クルーグマンって、あのコラムニストのことでしょ?」

わたくしの頭が固いのか、それとも出来が悪いのか、はたまた捻くれているのか。そうは思いたくないので、やはりコラムニストのせいにしてしまうのであるが、何度読んでみても、さっぱり分からない。 産●新聞「正論」欄のコラムである。http://sankei.jp.msn.…

至言名言裸足言

至言名言裸足言 十有余年の永きに亘る学舎生活にほぼ何の未練もなく別れを告げ、「社会人」と呼ばれる世界の御仲間に入り立ての頃というものは、周回遅れでやってきた反抗期のような状態で、その社会との調和がそれはそれは巧くとれないでいた。恰もそれは棘…

牛丼考

吉●家フリークスの間でよく話題にのぼる謎の第1位は、なぜ吉●家は券売機を置かないか、である。同業他社や立ち食いそば屋の大半が券売機を設置しているのに、吉●家にはなぜか券売機がない。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090414-00000301-pre…

続・温暖化異聞

相当旧聞に属する話題として、英国の旧閣僚の一人が地球温暖化問題についての異論を唱えていた。異論の中で主張をしている科学的な見解については、旧来の懐疑派の主張と大きく代わり映えがしない内容の中で、「グリーンは新たなアカ(共産主義)だ」という…

North is severe, but innocent

どこかで書いたかもしれないが、体力ばりばりの若い時分に、ひと夏を最果ての北の漁り場で助っ人働きをしていたことがある(西国の果ての蜜柑山でひと秋ばかり丁稚奉公働きをしたこともある)。 そこは半農半漁の生活で、朝は陽が昇る前の早くからいくさ騒ぎ…

高野長英にスポットライトが当たる

と或る書き物を読んでいたら、高野長英(1804-50)の話が記されており、興味を引いた。 高野長英については、それまで、幕末の蘭学者でシーボルトの弟子、反体制派で幕府に捕らえられ憤死したといったことしか知らなかったが、相当に興味深い人物の様である。 …

FoxTail

新嘗祭関連の記載(4月9日付け「今日もご飯を有り難く戴けるということ」を参照)において、「流石に皇居内で粟は作ってなかろうて」というわたくしの発言に対して、皇居内で粟も作られている旨の的確な情報を頂戴致し(例年5月上中旬頃の種まきとなるら…

隠れた逸品

確かにミステリの範疇に含まれるとは思うのであるが、純文学(純愛小説)としても、「錦繍」(宮本輝)に並び賞するほどの名作であるとわたくしが推奨するのが、「離愁(旧題:汚名)」(多島斗志之)である。 多島作品といえば、「症例A」や昨年話題になっ…

開票速報と陰謀論

例えば、国政選挙直前の予測調査や投票直後の出口調査とやらで、報道各社が当該選挙に関する当落予想を行う。その精度の高さには大変に驚くべきものがある。 午後八時の投票〆切直後にいきなり当確ランプが点ることも屡々である。 ほぼ欠かさずに国政・地方…

テレビの中に

【朝】 ある朝、国営放送の朝の連続テレビドラマ小説をぼんやり眺めていた。普段から習慣付けて視聴しているという朝ドラフリークでは勿論なく、朝起きて何となくテレビを点けてみたら偶々放送をしていたというもの。 ドラマタイトルもよく知らない。多部さ…

もう中学生のドリル(数学) 覗き見

何々?!【問1】 互いに平行な線分l,mがあり、これらと直角に交わる線分nがある。それぞれの交点をA,Bとする。 点Aから線分mに向かい任意の直線m'を引き、m’とmとの交点をCとする。また、点Bから直線m’と交差するように線分lに向かい任意の…

サービス業の極意、それは愛嬌(これから商売を始めようと考えている…わたくしではない)

以前、何処であったか失念してはしまったが、コンビニエンスストアかスーパーマーケットのレジで、アルバイト店員からお釣り銭を返してもらう際に、お金を文字通り「ぽい」と放り投げて返されたことがあった。噂話には聞いていたし、コントのネタにもなって…

ドラマティックな結末

三面記事。俗な事件記事である。 「興味本位はやめなさい」とか「上から目線はいけません」と言われても、分かってはいても、そういう目で見てしまう。 相手の立場に立って思い遣るという作法は、確かに大切なことである。 しかし。 しかし、である。 “もぐ…

スカッと爽やか

「コラの実(cola nut)」と言われても恐らく誰も知らないだろうが、コーラの名前の由来と言われるそのコラの実が実は含まれていないらしいコーラ型炭酸飲料は、人口に膾炙することと比例する形で、批判の声もincubateされていく。世の善き父様母様方は、自…

今日もご飯を有り難く戴きますといえること

宮中で行われる恒例の祭祀行事の一つ「新嘗祭」は、謂わば五穀豊穣を神恩に感謝する秋の収穫祭であるが、今年もそれに向けた皇室行事(献上するお米の種まき)が始まった。農作業というものは、つくづく季節感をかんじさせる。 http://sankei.jp.msn.com/cul…

「コンバトラーV」の操縦者は電磁波過敏症よりも、バトルでの負傷リスクを余程心配したほうがよろしからずや、ということ

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090405/biz0904051801003-n1.htm もやっとする。 【日本の議論】電磁波は本当に危険なの?送電線や携帯電話、IH機器−。電流が流れると発生する電磁波(電界と磁界)が健康に与える影響を懸念する人が増えている…

スタスキー&八兵衛

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090403/biz0904031134004-n1.htm ◆ミツバチ減少で調査実施へ 農相 石破茂農相は3日、閣議後の記者会見で、農作物の受粉を仲介するミツバチの実態調査を全国的に実施する方針を明らかにした。一部地域でミツバチ…

バンデル星人はクラゲに非ず

「科学」(岩波書店)4月号の特集は、『驚異のクラゲ』であった。 たいへんに面白かった。 クラゲの奥深さは、蛍光蛋白だけにあらず。 様々なクラゲのカラーグラビアページが大変に美しい。永久保存版である。 特集の中でも一つ取り挙げるとするならば、京…

乱歩賞は最優秀新人賞、協会賞は大賞、このミスベストは象印賞

「一本の鉛」(佐野洋)読了。 中学か高校の時以来の再読である。 このような古い作品を何故再び読み返してみたくなったのかと言えば、講談社文庫の当時の黒い背表紙が大変に懐かしく思えたから。 この講談社推理文庫シリーズで好きだった作品を3つ挙げろと…

続・事件

「事件」(大岡昇平)を読んで、当時のドラマの配役について少しばかりの言及をした(「松阪大竹姉妹」3月23日付け参照のこと)。 そこで改めて、現代版にリメイクをすると仮定して、プロデューサーになったつもりで、わたくしの考える配役というものを披露…

科学ジャーナリストって、「科学」+「ジャーナリスト」じゃないのね

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090327/141968/?P=1 ああ、吃驚(:びっくり)した。 何が吃驚したと言って、まずこの見出し。 ◆iPS細胞、実用化間近 ほんのついこの間、実験室レベルで細胞の再生化の多能性の検証が漸くにして出来たばかりのも…

蓼食う人々

以前、この場(3月19日付け「誉め称しているのは誰」参照のこと)において、仕様もない内容の主張コラムを取り上げて、売文家の蝋化硬化の思考具合を嘆いてみたのであったが、わたくし以外の読者もきっとあれには辟易とさせられたに違いないと思いつつ、あ…

悪湿而居下

皮相な記事を皮肉混じりに取り上げてばかりいて、心根まで捩子曲がっている人間だと自覚自嘲するのも癪なことではあるので、たまには素直に頷いてみせる教師思いの生徒を演じてみたい。 軍事外交関係は門外の上、興味も余り沸かないのであるが、この記事はた…