生物

「偕老同穴の契り」を英訳してごらんなさい('marriage bed'じゃ駄目)

たぶんLAタイムズのオピニオン欄より。 >> (仮訳) ◆一夫一婦制を守るために 人類の性行動を動物のそれと比較することは、我々が驚異的な生物種であるという事実を無視したものである。 (Sharon M. Scott記) 11月22日のタイムズ紙特集ページ記事「当然、一…

茶わん蒸しの中身。百合根が入っているかどうかとか、ナルトが入っているかどうかといった話ではありません。

家人と連れ立って歩いていると、イチョウの雌雄の見分け方を知っているかと突然尋ねられた。 銀杏の実がつくほうが雌の樹であることから、あのクサイにおいが周囲に立ちこめていれば近辺に雌のイチョウの樹が存在することはとうの昔から知っている。しかし、…

いきものばんざい

東北地方のと或る地域に、カンガルーが棲息しているのではないかという報道が以前あった。関東地方だったらもっと大きな騒ぎになっていたかどうか分からないまでも、現時点でこのニュースはそこそこ奥床しい状態に納まっている。 そして、以下の記事のコメン…

読者の忍耐力を試すような記事

それは、LAタイムズ紙から。内容はいたって真面目でまともである。嫌な予感がしたら、途中でも回避すべし。 http://www.latimes.com/news/nation-and-world/la-na-bugman28-2009nov28,0,700401,full.story (仮訳) ◆検死に関する法医学研究での昆虫の利用 …

犬公方

http://news.nifty.com/cs/item/detail/da-20091026-60446060/1.htm こんな雑誌記事まであるのであった。それは当然であろう。世の中の何はさておいても、犬だけは、ペットだけは、私のワンちゃんだけは、という人が存在していても何も不思議ではない。但し…

おがわの記憶(もちろんどら焼きの話ではない)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000002-khk-soci ◆ 福●でアメリカミンク増殖、宮●も危険 肉食どう猛で生態破壊 野生化した外来生物のアメリカミンクが、福●県内で生息域を広げている。魚や水鳥を捕食するため、在来の生態系を崩す恐れが強く…

越前沖で揺らぐ海月水母クラゲ

藤四郎少年「博士、今年は3年ぶりにエチゼンクラゲが日本海で大発生の模様です。カニ漁等への被害も懸念されます。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091025-00000004-maip-soci」 綾瀬川博士「写真で見ると、却々愛嬌のある風情をしてはおるがな。海の…

今回のLAタイムズ紙の記事は、わたくしたちの生活に余り馴染みの薄い「芝生」の話。 http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-sci-super-lawn28-2009sep28,0,5084376,full.story ◆スーパー芝生を設計する科学者 その目標は、耐干性、害虫抵抗性に…

春から夏へ、夏から秋へ

4月に種を捲き、5月には田植えを行った皇居のお米もどうやら収穫の時期を迎えたようである。 今年は現下非常に大きな台風メーローが日本に向かっている影響で、収穫日の日取りがどうなっているかは知らないが、昨年の場合を見ると、10月2,3日に水稲の刈り…

Snake!Snake!Snake!

幾分刺激的な写真付きで、LAタイムズ紙。 http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-na-python27-2009sep27,0,2934352.story (仮訳) ◆フロリダ州はエバーグレードに侵入した外来種のアフリカ・ロックパイソンに危機感! 国立公園近辺で発見され…

eco贔屓

この外電。なかなかに偏っていて、刺激的なタイトルで、わたくしは正直嫌いではない。 ◆ジャイアントパンダ、絶滅させればいい=英動物学者 ◆「パンダは消滅させるべき」英テレビ司会者の暴言に批判殺到―中国 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00…

動物嫌いの有名人も何か言っておくれよ

とくいの英国ネタである。 英国の学校で飼われていた羊、生徒が投票で殺処分 という記事を見かけた。 http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11503220090915 わたくしの感想はと言えば、相変わらず進歩的というか、進みすぎて躓いて肥溜…

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090813-00000001-natiogeo-int ◆アルコール依存症にクズエキスが有効か ツル植物のクズ(葛)は非常に侵略性が高く、アメリカ南部では異常繁茂することで悪名高いが、最新の研究によると、アルコール依存症患者…

スピリチュアルな夏の終わり

4階へと向かう螺旋階段の途中で、夏の主役でもあった多くの蝉の亡骸がぽろぽろと散逸しているのを目にする。 地べたに墜ちてしまうでもなく、この場所が、迷走の果てに力尽きるに丁度良い「高さ」だったのだろうか。ふと考えたのであるが、この一夏を生きた…

何故ヒトはゴキブリではなくクワガタムシを好むのか

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090829-OYT1T00571.htm?from=yolsp 国内有数のオオクワガタの生息地として知られる●賀県の●後川流域で、ここ数年オオクワガタが目撃されていないことが、昆虫愛好家や研究者への取材で分かった。 すみかとなるクヌギの…

毒草

家人が「茶花図鑑が欲しい」と言うので、図鑑の類は知識の宝庫だからそれはいいことではないかと賛同の意を込めて値段を訊いてみたところ、2万円余もするという。ちょっとたじろぎつつ、他にもっと安い図鑑もあるのではないかと水を向けてみると、どうして…

マニア・マニエラ

ほのぼの系ニュース。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090813-00000009-san-l30 ●山県内では未発見だった珍種の昆虫「シロアナアキゾウムシ」が今年5月に●座川町内で見つかり12日、県立自然博物館(●南市●尾)で標本の展示が始まった。発見者は●坂●…

アメリカから来ました

いつものように尾羽打ち枯らした姿でとぼとぼとぼと帰路についていた時のことである。電灯も届かない薄暗い夜道の先に、何か黒い固まりが蠢いて匍っているのを発見する。大きさは手のひら大ほど。昆虫にしては大きすぎる。その動き方は、カニかカメかカマキ…

熊の皮算用(その2)

「新聞案内人」はほぼ真っ当なコラム内容であると評価をしている。毎回日替わりで斯界の識者が順番にその思うところを述べているが、特にわたくしが、或る哲学者の回(終わってしまった)を気に入っているのは、その観察眼の陳(:ひ)ねた距離感に親近感を覚…

熊の皮算用(その1)

奈良漬け目当てで二度に亘り三度までもこっそり民家に忍び込み盗み喰いをしたばかりに、地元猟友会の面々から命を付け狙われるようになってしまった熊君の身の上が案じられてならない。奈良漬けの香りが余程誘惑的ではあったのだろう(生憎わたくしは漬け物…

わたくしのすむまちにもやってきておくれ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000158-mailo-l45 ◇オキナワキノボリトカゲ:調査団が生態調査、10匹の個体を発見 要約をすれば、九州のとある県内にて沖縄からの外来侵入と思われる表記トカゲを発見。しかしながら、この侵入種。当の沖縄…

ぎゃふんと行こうぜ

『生物多様性を理解する』というそのものずばりの表題のコラムが目に飛び込んできて、相変わらず懐疑的な言説を繰り返している当人(→つまり、わたくし)としても、新しい視点を知ることができるかもしれぬと、海女サンさながら喜び勇んで海に飛び込んでみた…

超音波ネタばかり取り上げていると、いつかキカイダーが愛想を尽かして逃げ出してしまうかもしれない

『超音波で若者退治』という相当に眉に塩を盛ったっぽい話題を以前取り上げてみたが(当該関係者諸氏が未だに真剣にこれに取り組んでいる最中であると思われるので、露骨に蔑まない配慮は持っておきたいと自制しつつ)、目を転じてこちらの方はというと、い…

猿の王国界隈

「『目の前の1羽のカモの幸福を考えるより、その1羽のカモを含む生態系の幸せを願う』ということは一体どういうことなのだろうかと考えてみる」(7月11日付け)の回のおしまいのところで、ぽそりと「猿の王国が大都市近郊に出現したりなんかして」という…

『目の前の1羽のカモの幸福を考えるより、その1羽のカモを含む生態系の幸せを願う』ということは一体どういうことなのだろうかと考えてみる

個人的嗜好から、大都会に棲息する身近な野生生物の話題を何回か取り上げているついでに、このNational Geographic誌の記事もやはりピックアップをしておこうか。 http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/special_article.php?special_topic_id=1&epis…

ぶたぶたこぶた

◆可愛いコブタたちが研究室から逃げ出した (ロスアンゼルス・タイムズ紙:2009.6.6)農学系の研究者達は、ヒトの健康目的の研究用として用いられる家畜が余りに過小評価されている資源であると主張する。そして、彼らはさらに多くの政府研究資金を望む。 白…

野生の王国、あるいは、素晴らしき世界旅行のようなもの

久しぶりにTVのリモコンというものを夜半に手にして、某CHの『飛び出せ科学くん』を観た。以前に、わたくしがオープニングの回をいたく評価したあの番組。(4月14日付け「テレビの中に」参照のこと) 今回のテーマは、東京都内に棲息する意外な水生生物を…

わたくしが何でも動物大好きだと思ったなら、それは大間違いなのよね

Y紙の人生相談欄には、時々興味深い内容の投書が掲載されている。 せんに、或る御夫人から、こういった相談が寄せられた。その内容というのが、そのご婦人は新婚当初のお熱も醒めてしまったのか、連れ合い殿の言動がいちいち鼻に付いて我慢がならない、と。…

便所虫

月に一度、地域の共同清掃作業(ユイ)がある。先日、その作業に駆り出され、汗をかきかき、歩道の雑草取りをしていたところ、同じく横で草むしり作業に精を出す御近所の若奥様同士のおしゃべりが聞こえてきた。Aさん:「きゃっ、虫。」 Bさん:「あら、ダ…

また蜂の話かよ

薫風香る五月も過ぎ。日増しに緑が生き生きと感じられる今日この頃、わたくしは如何お過ごしのことでしょうか…と言うと、まったくいつもと変わりない。 緑生き生きは殊程左様に結構な話であるが、難儀な虫類も活動を活発化させる。イラとかヒルとか…思い出す…