越前沖で揺らぐ海月水母クラゲ

藤四郎少年「博士、今年は3年ぶりにエチゼンクラゲ日本海で大発生の模様です。カニ漁等への被害も懸念されます。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091025-00000004-maip-soci
綾瀬川博士「写真で見ると、却々愛嬌のある風情をしてはおるがな。海の実物は150kg以上ということで、想像を絶する重さだ。http://mainichi.jp/kansai/graph/20090827/?inb=yt
藤四郎少年「ほとんど海水なんでしょう。」
綾瀬川博士「そうには違いないが、ムチンという有効成分も含まれているらしい。医療用途への応用が期待されているぞ。http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2009/090130/index.html
藤四郎少年「はやく有効利用が出来るようになるといいですね。博士も何か考えてみてはどうですか。イグ・ノーベル賞が狙えますよ。」
綾瀬川博士「それを聴いて、私の灰色の脳細胞は即座にインスピレイションが沸いたよ。私のオリジナル・アイデアで迷惑クラゲ対策は一件落着じゃて。」
藤四郎少年「まさか掴まえて食べてしまおうってアイデアではないでしょうね、博士。」
綾瀬川博士「正にそれだよ。君も天才の仲間入りだね、藤四郎君。」
藤四郎少年「博士。もう既に全国各地でエチゼンクラゲを地元料理にアレンジするチャレンジが行われています。ラーメンに載せているところもありますよ。中国ではほかのクラゲと同様に、このクラゲも中華食材に使っているようですし。http://yamagata-np.jp/news/200910/19/kj_2009101900359.php
綾瀬川博士「なに、ラーメン?!そこまでは思いつかなかった。私はコラーゲンに替わる食材として考えてみたのだがな。そこで一句。世に天才の種は尽きまじ。まあしかし、どんな料理でも構わないが、要するに、大ヒットを興して大量消費を誘引しなければならないということが肝要なのであるな。そして、そのために必要なものは、付加価値情報だぞ、藤四郎君。」
藤四郎少年「付加価値ですか。」
綾瀬川博士「エチゼンクラゲは貴重だな、珍しいな、食べることが出来てよかったな。幸せだな。有り難いな。もうこの世に思い残すことはないな、ナンマンダブ、と思わせたら、勝ちだな。そう思わせる具体的な根拠は何だってよろしい。有名女優がエチゼンクラゲ・ダイエットで10kg痩せたという宣伝でも宜しい。」
藤四郎少年「はあ。」
綾瀬川博士「あるいは、だ。三つ星レストランの格付け機関に頼んで、エチゼンクラゲ料理屋に三つ星をつけてもらう。TVが大々的に宣伝をする。味なんて二の次だ。1億くらい積めば、星の二つ三つも容易にゲットできるじゃろうて。」
藤四郎少年「それじゃあ、まるきり不正じゃないですか。」
綾瀬川博士「無茶苦茶な話ではないぞ。エチゼンクラゲがもたらす被害額がどれくらいになると心得おるか。莫大な被害額を思えば、そんな賄賂は屁のようなものではないか。しかも、誰にも迷惑が及ばない。一石何鳥とはこのことぞ。」
藤四郎少年「相変わらず超然とした博士のお考えに平伏します。」
綾瀬川博士「藤四郎君、それでは早速、漁船を一隻チャーターじゃ。」


本日の音楽♪
ボディ・アンド・ソウル」(ソニー・スティット