一杯のかけそばかよ

大盛りザルそばを注文すると蕎麦自体の量にはさほどの変化もないが、海苔の量だけが3倍に増えるという摩訶不思議な一品を提供してくれるくだんの社食でわたくしが蕎麦をすすっていると、隣に座った二人連れが「ね。ここの蕎麦、結構イケるでしょ。」などと…

1万円のラーメン

サラリーマンらしい若者の二人連れが電車内で話している。 A:「知ってるか。1万円のラーメンを食べさせる店があるらしいぜ。一度でいいから、そんなラーメン食べてみてえよな。」 B:「1万円かあ。いったいどんなラーメンなんだろう。」 A:「何でもよ…

アイスクリームのデコレーションケーキを買える家はセレブだった昔

クリスマスには直接関係ないが、それらしい、何とも含蓄深いニューヨークタイムズ紙のコラム記事より。 http://www.nytimes.com/2009/12/20/opinion/20bearman.html?pagewanted=1&em ◆私の不完全なバブルの泡について 「キャンディよりも、サーディンのほう…

彼女を川に連れて行って川の水を飲ませる方法(但し、無理矢理飲ませようとすると警察に通報されます)

ガーディアン紙(12月10日付け)の意見欄にこうした主張が掲載されている。 内容は特に目新しいわけでもないが(正直わたくしゃ厭きた)、日本と同じように、科学的な根拠はさて置き(※さて置いてきたというのに、主張の根拠(言い訳)として科学的な物言い…

ローマから船にのってコペンハーゲンに着いた

近所の森の紅葉が美しい。今年は寒暖の差が大きかったせいか、モミジやイチョウの葉の色付き具合も格段によろしいような気がする。東京圏は今が紅葉の見頃である。 「12月が紅葉最盛期」と聞いて即座に地球温暖化の影響を想起し、懸念するのは早計。この地域…

ロシア料理といえばピロシキ。タイ料理といえばカオマンガイ。

http://news.goo.ne.jp/article/diamond/business/2009120308-diamond.html ◆日本食ブームのロシアで横行する“トンデモ料理” ロシアの日本食ブームが変だ。人気が出るのは結構なことだが、その実態は、日本ならば逮捕確実のトンデモ料理のオンパレードなのだ…

行き先の分からない曲がりくねった坂道と針金、そして、合成化学科卒

BadScienceより。 http://www.badscience.net/2009/11/wtf/#more-1397 今回のテーマは、ダウジング。ダウジングとは、こちらを参照。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A5%A6%A5%B8%A5%F3%A5%B0 (仮訳) ◆なんじゃこりゃ? 似非科学をテーマに掲げるこ…

これを読んでも、フルーツマイスターになれるわけではありません

学生時代の学舎にと或る若い教官がおられて、その教官は、文京区弥生町方面からわたくしの学ぶ学舎のある片田舎へと遠路遙々着任してこられた方で、よく言葉の端端に「T大では…」という修飾語を付加しておられた。そうした比較分類法的レトリックに対しては…

インド人って…

11月にローマで世界リーダー会議が開催されることも是あって、現在の世界の話題のハイライトは食料飢餓問題に向いているかのようにさえ思える。クリントン国務長官のスピーチ(10月25日付け「ゴミ屋敷日本」参照のこと)、英国王立科学院のレポート(10月30…

良識不見識非常識

ヒラリー・クリントン国務長官が今後の世界食料需給問題においてバイテク作物の技術開発が不可避であると言及した新聞記事を以前書き留めておいたのだが(10月25日付け「ゴミ屋敷日本」参照のこと)、英国では、最近、王立科学協会が同様のバイテク作物推進…

スーパーフルーツの話

7月4日付け「水菓子考」に続くフルーツネタ。フルーツショップの前を通りかかると、落ち着いた気分で居られなくなるのは、わたくしの極私的な氏素性に由来をする。懐かしいような痛いような、正直とても冷静な気分ではいられない。いつになったら心穏やか…

ゴミ屋敷日本

そう遠くない将来において、全地球レベルで食料問題がより深刻化するであろうという悲観的予測に対して異を唱える人々はそれほど多くはない。基本的に、これまでの食料供給能力の延長線上で考えてみた場合、これからの世界的な人口の急増分の需要量をまかな…

食べ物の好き嫌いを言ってはいけません

わたくしの「大嫌い」なトクホ。に関する報道記事。 http://www.asahi.com/politics/update/1023/TKY200910230260.html ◆トクホ、廃止も含め見直しへ 消費者担当相 健康によい効果がある食品を国が審査して許可する特定保健用食品(トクホ)について、福●瑞…

神秘的な事象に惹かれる感性が存在する以上は、そのフェロモンを団扇で煽って客寄せ商売を行う蒲焼屋が出現しても不思議ではない

久々のホームラン記事である。ホームランとは言っても、飛んでいったのはボールではなく、バットの方であったが。 日本の夕刊サン紙と双璧かと思われる英国はテレグラフ紙より。 http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/6230162/Is-biodynamic-the-new-org…

天ぷらをカラリと揚げる方法

夏前に「家電版トクホ」の登場というニュースを耳にした時は、世の中がまた生きづらくなったものだとしみじみ思った。ことほどさように、わたくしはトクホ(特定保健用食品)というものを好いていない。 http://diamond.jp/series/inside/09_05_29_001/さて…

神の領域

K「キャベツとダイコンを掛け合わせた新野菜が開発されたのだそうです。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090918-00000014-kyt-l26」 Y「キャベツもダイコンも同じアブラナ科に属するが、キャベツはoleracea属。ダイコンはRaphanus sativus(ダイコン…

猫の肉球とB級アイドルの関係。翻って、わたくしの大好きな和菓子

猫の肉球があれほどの人気を博すことを一体誰が予測しただろうか。確かに猫と暮らす経験をした者ならば、それに愛おしさを覚えることは間違いないとは思うのだが、膾炙にも程がある。まるで、ヒット曲もヒット主演作品もない、よくわからぬローカル局のB級…

バーモント州の名物料理(嘘八百)

カレーライスの食べ方というものに拘ってみたい。偏屈な老人の戯言のようで吾ながら何だかなあという後ろめたさがなきにしもあらずではあるが、この際、ショッカーの大幹部宜しく、肩に力を入れて、一席ぶってみよう。 オシャレなお店でカレーライスを注文す…

肉食系婆

梅雨が明けた途端のうだる暑さの中でひいひい言いながらも、周囲を見渡して「何かが足りない?」と思い悩んでいたら、ハタと気付いて、それは夏の音であった。 2,3日前から漸く蝉の声が聞こえ始めて、気付いた。決して心地よい音ではないが、うだる暑さに…

サツマイモ掘りが幼稚園の恒例行事となっているのは、栽培しやすい上に探り掘りが愉しいからなのです

そのサツマイモの話題。 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090702/biz0907021547002-n1.htm サツマイモを空中栽培? 中国で特許登録 記事を読んで、筑波博の養液栽培のトマトの木を思い出した(話の通じない世代が…)。 このサツマイモ栽培方法。…

水菓子考

最近は、「コンフィチュール」とか「コンポート」とか、何だか意味のよく分からぬ御洒落な言葉で着飾って、さもハイカラなマドモアゼルぶりよろしく振る舞っている果物たちではあったが、例えば、テーブルの上にある果物が傷んできたときの大原則は、煮る。…

Bグル(ラーメン編)

先日、中央線のとある有名駅前に所用で出掛けた。十何年かぶりにその町に降り立ったわけであるが、その町は、一軒一軒の店はほとんど覚えていないが、大きなビルを含めて街並みの様子は、ほとんど昔のままで迷うことはなかった。若者の活気に溢れる空気がそ…

野焼きのまたの日

野焼きが終わって暫くして、緑が芽吹き始めたものの、未だ山全体に煤け具合が残っている頃合いを見計らって山に分け入る。 山菜採りのためである。ワラビ、ゼンマイ、クサソテツ、ヤマウド、オオバギボウシ、タラの芽…(※それぞれに地方独特の呼び名が或る)…

牛丼考

吉●家フリークスの間でよく話題にのぼる謎の第1位は、なぜ吉●家は券売機を置かないか、である。同業他社や立ち食いそば屋の大半が券売機を設置しているのに、吉●家にはなぜか券売機がない。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090414-00000301-pre…

FoxTail

新嘗祭関連の記載(4月9日付け「今日もご飯を有り難く戴けるということ」を参照)において、「流石に皇居内で粟は作ってなかろうて」というわたくしの発言に対して、皇居内で粟も作られている旨の的確な情報を頂戴致し(例年5月上中旬頃の種まきとなるら…

スカッと爽やか

「コラの実(cola nut)」と言われても恐らく誰も知らないだろうが、コーラの名前の由来と言われるそのコラの実が実は含まれていないらしいコーラ型炭酸飲料は、人口に膾炙することと比例する形で、批判の声もincubateされていく。世の善き父様母様方は、自…

今日もご飯を有り難く戴きますといえること

宮中で行われる恒例の祭祀行事の一つ「新嘗祭」は、謂わば五穀豊穣を神恩に感謝する秋の収穫祭であるが、今年もそれに向けた皇室行事(献上するお米の種まき)が始まった。農作業というものは、つくづく季節感をかんじさせる。 http://sankei.jp.msn.com/cul…