サツマイモ掘りが幼稚園の恒例行事となっているのは、栽培しやすい上に探り掘りが愉しいからなのです

そのサツマイモの話題。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090702/biz0907021547002-n1.htm

サツマイモを空中栽培? 中国で特許登録

記事を読んで、筑波博の養液栽培のトマトの木を思い出した(話の通じない世代が…)。
このサツマイモ栽培方法。如何辺に特許性があるのかよく分からないし、金のかかる施設を使ってサツマイモ販売というのは直感的に採算上ペイしないだろうとは思いつつ、そうした無茶(よく言えばタブーを畏れぬブレイクスルー追求)を押し通す行為自体はありなのかもしれぬ。


記事に拠れば、160平米で年当たり0.5トンの収穫量なのだそうである。大雑把に算盤を弾いてみると、従来の栽培法による単位当たり収穫量を2〜3トン/10a程度と多めに見積もれば、今回の空中栽培はその範囲に概ね収まるものと見積もることが出来る。したがって、驚異的な収穫量というわけではなさそうだ。


巷間、救荒作物と云われる由縁の通り、サツマイモは痩せた土地でこそ栽培しやすいという特性があり、肥料を多めに与えると、葉っぱの方ばかりワシワシと茂ってしまって、却って芋が大きくならないし、デンプンほくほくの旨い芋が出来ない。当該記事の空中栽培では、液体肥料の加減が難しくはないのだろうか。それに、多年性でもなさそうだし。


興味深いポイントとして、従前の土の中では土の硬さによって様々な形になると考えられるサツマイモの塊茎が何の制約もない空中でどのような形状を呈するのかと思って写真を見ると、地中のそれとあまり大差ないように見える。
案外、土の制約というものは形状に大きな影響を及ぼしていないのかもしれぬと思ってみたりもした。


サツマイモでチャレンジできるのであれば、他の根菜類でも空中栽培は可能ではなかろうか。ダイコン、カブ、ゴボウが空中でどのような形状を呈するのか大変に興味深いが(ダイコンとカブで明瞭な違いが見られるか)、これらはいずれも経済的見合いという観点から、実用化の対極にありそうではある。
そこで、何とか可能性のありそうな高単価な根ものを想定してみた。
  ラッカセイ
  ジネンジョ。
  レンコン。
  ワサビ。
  クワイ

どうだろうか。


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タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド