記事から4題余話

<チョコで走るレーシングカー>
チョコで走るレーシングカーというキャッチーな見出しは良いけれど、そしてまた、記事にあるように「性能で妥協しないグリーンなレーシングカーづくり」というコンセプトも凡そ否定しないけれど、この記事で示されている内容はバイオプラスチックを使ったハンドルとシート、それにバイオ燃料だけであるのは一体どういうことなのだろうか。どこがグリーンなレーシングカーなのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090512-00000012-zdn_n-sci
肝心のエンジン系は、そしてまた、駆動系はどういう機作になっていて、どういうところがグリーンあるいはエコなのだろうか。エンジンや駆動系がFRP製だったり、タイヤが総天然ゴム製であったり、燃費がリッター10kmを上回るとかだったら、凄いだろうに。
燃料原料だけが新奇に思えるが、実際はこれら(カカオ椰子、菜種等)もバイオマスの中でもそれほどにはエコノミーかつエコロジーでないことは自明であろうし。
少なからず、見かけ倒し。


ヤンバルクイナ輪禍最悪ペース>
特定種に一喜一憂しないというのが常日頃のスタンスではあるが、明らかに人為的な事情で何とか改善出来ることまでをも諦めなさいなという不作為な態度は取らない。
ヤンバルクイナにとって、こういう状況(輪禍)は明らかに種の維持にとってマイナスの要因、即ち環境悪化ということなのであろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090512-00000024-nnp-soci
ドライバーへの啓発には限界があることを記事が示している以上、直接的な交通規制しか適切な手段は思い浮かばないが、立ち入り規制は恐らく無理にせよ、せめて速度規制強化くらいできないものなのだろうか。
「20km/h以上で走れない村」という不自由さも、それはそれで、何かプラスの副作用も期待できそうな気がする。
ちなみに愛鳥週間でもある。稀少なヤンバルクイナアホウドリとともに、街の嫌われ者のカラスにも、増えすぎたカワウにも、愛を。


釧路川の人気者ラッコのクーちゃん姿消す>
ふらりとまた戻ってこないとも限らない話ではあるが、まあ、いくら北海道とは言え、近隣の海岸に出た方が甲殻類やら貝やら昆布やら豊富にありそうで、餌場環境を考えればいつかは川から離れて行くだろうというものである。
サブちゃんではないが、旅立つ男の後は敢えて追わないのが大人の所作風情というものである。無理矢理何処かから探し出してきて、「ラッコの死体発見、クーちゃんか!?」などというゴシップ紙には成り下がって頂かないよう、くれぐれもマスコミ関係者には祈念をしておこう。
http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200905130220.html
それにつけても地元重鎮氏の語る「これだけ街を盛り上げてくれ、自然にはかなわぬという思いを新たにした」との台詞は分別を弁えていて、良識を感じた。
何度も繰り返すようであるが、ラッコやタンチョウやシマフクロウといった人気者ばかりに関心を持たずに、トドやカモメやアオサギにも、愛を。


<経費かさみISO認証返上>
認証を取得することが目的化してしまい、内部管理経費支出を抑えるというそもそもの目的がどこかに行ってしまっては正に本末転倒なのであろう。徒花と化したISO14001の虚像ビジネスの姿を垣間見ることができる。
こうした内部管理のために費やす経費など極力抑えるに限るという意味において、当該機関の取った判断は正しいに違いない。況や公共団体である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090512-00000017-maiall-soci
ちょっと吃驚したのは、認証のための書類整理に紙代を多く嵩むからという理由。普段から凡ゆる紙代を余程節約している優等生か、普段の認証書類整理を蔑ろにしてきた劣等生のどちらかなのだろうなあと思い遣った。
いずれにせよ、記事にあるとおり、目標値を明定した計画と外部監査、プラスそれらの情報公開で十分に14001並みの効果は獲得できよう。証明書一枚額に飾ることに拘る必要はどこにもないということである。


本日の音楽♪
「パープルタウン」(八神純子