政治にはお金がかかるのだ(衣装代とか花代とか)

昔ある時期に女優をやっていたことがあって、今は特段のオファーが来ているわけでもない(中岡君が扮する大部屋男優の十文字君のような)人が裁判の証言台で裁判官から職業をきかれた際に、「女優です」ときっぱり答えるのは、どうなのだろうか。
…という話は、本題とは直接関係ないことであるのであって、そういう何だかよく分からない昔いっとき売れました的自称女優のような人が書いた(或いはゴーストライターが書いた)よく分からない伝記のようなスキャンダル暴露本のような本がありますでしょう。容易に想像はできる。発売から3ヶ月もすれば、ブック●フの105円の書棚コーナーに何冊も並べられているような、ああいうたぐいの本。一体誰が買って読んでいるのだろうかといつも思っているのだが、こわいものみたさのようなものなのか。何よりレジにその本を差し出す恥ずかしさはマゾ的快楽に近いものなのか。どうでもよいが。
…本出せるだけ大したものだって?!それも或る意味正解ですわ。
ガーディアン紙より。
http://www.guardian.co.uk/world/2009/oct/27/sarah-palin-book-deal-harpercollins

サラ・ペイリンは、伝記本「Going Rogue」の前金として125万ドルを既に受領済
 文学的な才能というよりも、その素朴な発言ぶりで世間に知られている政治家のサラ・ペイリン女史は、多くの作家を赤面させた未発表の彼女の初めての書籍で十分なお金を儲けることに成功した。
 前アラスカ州知事、2008年の副大統領候補、そして2012年の共和党の有力な大統領候補でもある彼女が出す伝記本「Going Rogue」によって少なくとも125万ドルの前金を稼ぎ出したのだという。その書籍は、ハーパー・コリンズが来月発表する予定である。
 この本はいくつかに分冊されて配本されるため、本棚に置かれて後、どれくらいの印税収入を受け取ることになるかは不明である。彼女は、以前に、700万ドルを受領したことが収支報告書によって報告されている。ヒラリー・クリントンは、彼女の2000年の伝記本「Living History」で800万ドルの前金を受け取ったとされる。
 保守派作家として知られるリン・ヴィンセントによって書かれたその書籍は、すでにアマゾンドットコムや他の本屋の予約リストでベストセラーになっている。彼女が職を辞して、原稿を届けて以降の、発売の公表があってからの期間を含んでいないので、アラスカ州で今日公表されている収支報告の数字は、おそらくその一部にすぎないだろう。ハーパー・コリンズは、初版百五十万部を計画している。
 ペイリン女史は、本年7月に知事の執務室から退き、2012年の大統領候補指名の保守派候補の立場に現在ある。伝記本に取り組んでいたここ数ヶ月間は、メディアのスポットライトから距離を置いていたが、Facebook.comの彼女のページを発信源にして、バラク・オバマ大統領と彼の政策への攻撃にとりかかりはじめた。
 「Going Rogue」と呼ばれる2冊の本が11月17日に発売予定である。一冊は、子供向けのパロディもの、もう一冊はペイリンの批判的な評論集である。

日本では政治家の伝記本なんて誰も見向きもしないだろうから、話題にさえならないと思うが、向こうはリタイアした政治家とかがすぐに回想録を出す。ペイ倫おばさんはリタイアしたわけではなくて、彼女の発言はときどき眩暈がしそうなくらいストレイトないいっぷりがあるので、わたくしもこわいものみたさ共有。絶対にお金出して買わないけれど、立ち読みくらいなら。軽犯罪といわずに赦して欲しい。昔ちょっと売れたことがある体当たり女性ノンフィクションライターの日本語支離滅裂な作文とかとも違う意味で滅茶苦茶で眩暈がするかも。


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