IQ140:頭の柔軟性とはどういうことか

「Petals Around the Rose(バラの花びら)」というパズルを行ってみた。
http://www.borrett.id.au/computing/petals-j.htm
5回サイコロを振って、その出た目からある法則(数値)を導き出すというパズル。
5つの目を基にして難しい四則演算に陥ることが第一の罠であることは容易に警戒できても、森に隠された本物の枝を見極めることは難しい。
「パズルの表題名」「図形問題」という2つのヒントを手掛かりに、漸く17回目にして「正解!もう分かっただろう?」のコメントを返していただく。


このパズルの胆(:きも)は、サイコロの目から数値問題と考えてしまう錯覚を一瞬にして図形問題へと切り替えるその反転の鮮やかさにある。要すれば、ミステリ小説にも通じる読者をあっと言わせる大デンドン返し。背景の緞帳がさっと変わったその途端に、主人公の顔が悪鬼の形相へと一瞬にして早変わりする文楽に喩えてみてはどうか。


こうした反転の鮮やかさを実感したパズル(というか数学問題)に、難関校受験用問題集には必ず登場する「8ヶ(9ヶだったかしら)の様々な大きさの正方形によって隙間なく埋め尽くされた長方形」の一辺の長さを求める問題がある。解法の詳細は省略するが、この問題の胆も、問題図を見てひとめ幾何(図形)問題と考え身構えると、実のところ、純粋なる連立方程式の数式問題であったという暗転・反転にその驚き・意外性がある。


しかし、旋毛曲がりのわたくしは、最後にこう思うのである。最初は意外と思われるそうした解法を種々習得していくということは、結局のところ、技を覚えた小賢しい剣士になるだけのことであって、本当に頭が柔軟になっているのだろうか、と。IQテストもつまるところそういう技を頭に叩き込んだ熟達者で、真の天才とは異なるんじゃないの、と。半ばやっかみを込めて。守破離の「離」の部分が大切なのね。
me?IQ***?really?


本日の音楽♪
「17才」(南沙織)のアレンジは、これがもと種。
「Rose Garden」(リン・アンダーソン