インフルエンザ豆知識

新型インフルエンザに関する報道記事が連日途切れることがない。記事の中では、基本対策(うがい、手洗い等)を励行しましょう、皆さん冷静に、と呼びかけつつもその一方で、どこそこで集団感染発生、死亡者何名といった見出しに、煽っているんだか、有用な情報提供したいのか、よく分からないよなあと思いながら、当該記事に向き合っている。
そこで専門家の諸先生が何と仰っているのか。「空港でのあの水際措置は大変有効でしたねえ。」などと言っているインキチ医学関係者は放っておいて、だ。こうした有用情報記事(河岡東大医科研教授講演要旨)を見つけた。
http://scienceportal.jp/highlight/2009/090828.html
以下に、教授の発言のポイントを列挙してみる。
なかなかに、一口トリビアのようで、面白い。

◆インフルエンザウィルスは2つの種類の糖タンパク構造の違いから、理論上は2^8=256種類のウィルスが存在しうる。

◆今回の新型インフルエンザウィルスは、4種類のウィルス(ハイブリッドブタ(北米)[古典的ブタ由来*トリ(北米)*ヒト香港型]*ブタ由来(欧州))が混合したもの。

◆現在の感染者数は実態を正確に表したものではなく、数値自体は無意味。

◆南米での流行状況等からみて、今冬の大流行は確実。

◆若者が罹患しやすいのは新型だけに限った話ではない。従来の季節型でも同様。

◆高齢者が感染すると死亡しやすいと言える。

◆病原性は季節型以上。新型ウィルスは、呼吸器での増殖が顕著な特徴があり、肺炎を併発しやすい。

◆大部分のヒトは軽い感染で終わるが、ごく一部のヒトが重篤化する。

◆新型の特徴である肺炎の重篤化に加えて、インフルエンザ脳炎、妊娠時期での感染にも要注意のこと。

◆新型ウィルスの流行によって、季節型ウィルスが淘汰されていくのかどうか。これを見極めながら、ワクチン生産を計画していくことが必要。

◆1957年以前に生まれたヒトが免疫を持っているという説は誤り。90才以上の高齢者の中に抗体を持っているヒトもいるというのが正しい。

◆学級閉鎖等の対策を迅速に行うことで、流行を出来るだけ小さくし、ピークの山をなだらかにすることが肝要。


うーむ。為になる。


本日の音楽♪
「MISS BIKINI」(MARCIA)