マニュフェストという契約書に騙された場合の対処方法としてはリコール手続きがあるがそういうことをすると一切合切ぐじゃぐじゃになるのが必定ではあるがそれも仕方あるまいの巻

公約通りに、東京湾横断道うみほたるの通行料金を800円に値下げすることを決定した関東某県の新知事。
それを聞いて、迅速な対応であること、とまず思い、値下げ対象はETC積載車に限るという話を次に聞いて、あらまあ、と思ったところに、値下げに伴う公団の欠損金は国税と県民税から補填するとの話を聞いて、それはもしかして明白地にも詐欺という奴なんじゃありませんか、と思ってしまった。


党員履歴やスポーツ免許履歴といった肩書きに関わる吝嗇の付き様は、まあこの際どうでもいいこととして、こういった選挙公約は「あり」なのか。
というか、そういうことを騒ぎ立てない県民性ということにもこれまた驚く。凄い県だ。民意が存在しないか、余程我慢強い県民気質を持っているか、県財政が潤沢かのどれかなのだろう。推して知るべし。
流石に国政選挙も地方選挙も投票率が過半に満たない土地柄だけのことはある。それ以前に、他の選良の都道府県民が怒り出すかもしれない。


タレント知事にありがちな凡ゆる意味における「リーダーシップ」というもののメリット・デメリットをよくも分からせてくれる今回の政策ではある。
地方分権を標榜する人々には是非にとも地方行政かくあるべしと言うことをこうした実態に照らしつつ論じていただきたいところである。特に、大変口うるさい論客が当該県内に所在する大学の教職であったりするので、いっそう論じやすいところではあろう。支局勤務のマスコミ関係者然りである。


ちなみに、冒頭のうみほたるにはわたくし自身、過去に一回だけ立ち寄ったことがある。曇天の冬枯れの日に、風に吹かれて海を暫し眺め、珈琲を飲んで帰ってきた。それだけ。


本日の音楽♪
「加賀の女」(北島三郎