住みよいまち

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ふむふむと『住みよい街ランキング』なるものの一覧表(上位30傑の都市)を覗き込んでいたのである。
まず初めに思ったことは、「一度も住んだことのない街ばかりだ」ということ。
住み良さ指標にはこれに限らず様々なものがあり、取り上げる指標によってランキングも変わってくる(わたくしが覗いたこのランキング表では、安心度、利便度、快適度、富裕度の観点からの指標を取り上げている)。つまるところそれは嗜好の違いのようなものであって、これをもって決定版ベストとは言い難い。それとは別にまた、「住めば都」というのも或る意味事実ではある。


わたくしがこれまでに住民登録をした自治体数を数えてみたところ「7つ」であった。この数字が多いか少ないかは分からないものの、どの町にも一長一短はあったように思う。
極私的な要因(例えば、近所に騒音小母さんやゴミ屋敷がないであるとか、そういう要素もたいそう重要には違いないだろう)を除いて、わたくしがその町の評価を行う際に重視したい指標の一つは、当該地方自治体のまちづくりへの力の入れようについてである。


そうした観点から、具体的なポイントとして、以下の例示を掲げておきたい。定住志向が強く、流動性向が余り高くない状況の下では、住民が町を選ぶというシチュエイション自体想定しがたい部分もあるのではあるが、それはそれとして、念頭に置いておいて損はないように思う。


◆都市計画制度を厳格に運用している(農用地区域の地図を見ればすぐ分かる)
◆児童対策と公共交通機関対策に重点投資をしている
◆ゴミ分別収集に力を入れている(有料でも可)
◆図書館の蔵書数が充実している(施設が立派でも蔵書数が貧相であれば×)


景観規制条例であるとかポイ捨て禁止条例であるとかの存否についても考慮をしてみた。それがあっていけないものだとは思わないが、そういった条例をそもそも必要としない程度に自制が働いている状態がより望ましいと考え、列記からは外した。
緑が多いであるとか、自転車専用道があるとか、電柱の地中化を進めているだとかそういう見た目も重要には違いないとは考えるが、基本の都市計画さえしかっりしていれば、自ずと整序化はなされていくものであろう。
ちなみに、大型SCやデパート、あるいはアミューズメント施設の充実、これらは一種の麻薬のようなものだから、わたくしは敢えて口を出さない。
小さな自治体(凡その目安として人口30万人以下)であれば尚のこと、こうしたまちづくりの成否の一切は、クビ長の腹一つでもある。


本日の音楽♪
「3月9日」(レミオロメン