単視眼構造というかつてのわたくしの指摘は誤りであったか

脳梗塞だとか脳軟化症だとか(言ってもいないが)、余りに単視眼思考のコラムニスト(論者)の存在に呆れ、愛想を尽かし、少々厳しめの言い方を以前にしたのであったが(3月19日付け「誉め称しているのは誰」、4月3日「蓼食う人々」参照のこと)、、、

国際政治学という分野の専門家であるのかないのか、あるいは、そうした分野領域において、実証に基づく理論がなくても個人的思想信条だけで議論が通用する世界なのかどうか、わたくしにはさっぱり分からないので、従って、夕暮れの縁台のほろ酔い親爺の発言と変わらないものとしか受け止められない下記の発言を見ていると、

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090501/150469/?P=4

(『日本、核武装へのステップ』と題された縁台話(前編後編)における16のステップの項目だけを以下に抜き出しておく。)

(1)首相が靖国神社の4月の例大祭に参拝
(2)非核三原則の廃止
(3)集団的自衛権の行使
(4)武器輸出
(5)村山談話を否定
(6)法制局長官の憲法解釈を変える
(7)情報機関を新設
(8)北朝鮮をテロ国に指定
(9)京都議定書を脱退
(10)6カ国協議を脱退
(11)核拡散防止条約の脱退
(12)国連に「歴史認識問題には時効を設ける」と提案
(13)サブプライムローン問題について各国がそれぞれ自分の責任で処理することを提案
(14)日本が引き受ける米国債を円建てにするという条件をつける
(15)国連からの脱退
(16)新しい国際秩序である「日本の道」を宣言・構築

今更ながら、あの東アジア地域に所在し、核拡散・主体護持を志向するスズメバチ国家の戦略とのオーバーラップに気付く人が多いことかと思う。然らば、上記発言とスズメバチ指導部の思考回路がシンクロナイズドしているということなのかとまずもって考えてしまうのであるが、寧ろ今回は、日本人であるところの上記発言者は今回の国際報道に対する様々な反応・情報に実際に接する機会を得て居るであろうから、自らの戦略の具現化のシミュレーションとしてどのように考察立てているのかについて、まずは是非にとも聞いてみたいところである。上記発言者の戦略が描く思惑に反して、今回のスズメバチ戦略に対する実際の国際社会での協賛の声は凡そ聞こえてこない。そうした実例を見ていると、例えば職場の中に存在する境界性人格障害の人間に対処していくためには、周囲の人間が一致団結して統一した対応をしていくことが肝要であるという話を思い出したりするのである。上記発言者は、そういう話を御存知であろうか。
上記発言を定期掲載する日経●P社にも併せて尋いてみるに限るのかもしれぬ。



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「YOU MAY DREAM」(シーナ&ザロケッツ)