はくちょうはどうしてさむさにふるえるところにやってくるの

自分の生まれた当日の当該地の天気が分かるのだとか。
http://weather.goo.ne.jp/past/index.html
何とも便利な世の中になったものだ。
タイムマシンなんかなくたって、十分に過去に遡る旅行はできてしまうではないか、とさえ思えてしまう。


それで、わたくしの生まれた日の天気は晴れ。目を惹くべきは、当日の最低気温が氷点下4度近くを記録しており、その月の最低気温であった。つまりその時期に最も冷え込んだ日に生まれたというわけ。ニュースでは「この冬一番の冷え込みになりました」といった解説がきっとされていた筈。ふふん。


それで、当時の気温の記録をつらつらとスクロールしていて気付いたのであるが、昔は相当寒かったような記憶がある割に、記録はそうでもないのだなあ、ということ。
昔の衣住環境が現在よりも劣悪であったという面もあるのだろう。


具体的に、現在までの当該地域における最低気温の30傑の記録をみてみることにする。
記録をとり始めた1961年からのデータ結果によれば、30傑に含まれる60年代の記録数が10件、以下、70年代6件、80年代8件、90年代1件、2000年代5件といった推移となっている。


これを見て、やはり60年代がいちばん寒かったのかしらと思う反面、よくよく見ると、1967年の記録的寒波(があったらしい)の記録がこの中に5件も含まれていることから、それを除けば、60年代であっても他の年代とそう大きな違いはなさそうにも思える。


寧ろ最も特異なのは、90年代の件数の少なさだろうか。1件。しかも、それが1990年の記録である。この時期の10年間は中期的な周期でみて、暖冬傾向にあったことが伺える。そして、2000年代に入ってからは、元の傾向に戻っているようにも思える。


もとより一地点での、しかも最低気温だけをみて、地球温暖化というもっとロングレンジでの考察に結び付ける意図はないが、実生活の中でのミクロな気象推移というのは、どうも独特なものであったのだなあ。


それは、東京の最低気温記録の比較との間で違いが顕著に現れる。東京における最低気温の記録の多くは、1963年のものである。しかも、30傑において1985年以降の記録は一つもない。つまり、都市化の影響を強く受けているものと思われる。歴代の記録でも氷点下6度を下回ったことがないことからも、この地域が暖っか!なことを感じる。


ちなみにわたくしの出生地でのレコードは氷点下17度強。枕元に置いたコップが割れてしまうことも理解できるというものである。
そんなことを思い出しながら、「あれに較べれば、苦になるまい」と毎朝踏ん張ってぬくもった布団からえい!と抜け出すことを日課としている。


本日の音楽♪
「FOOLISH GAMES」(JEWEL)