定額給付金から見えてくるもの

定額給付金について、6月下旬時点でほぼ86%の国民に支給が行き渡ったというオカミの公表資料を見ていて、この《86》という数字を高いと見るか、低いとみるかは兎も角として、聞きしに勝る大変な事務作業ではあるのだという思いを新たにした次第である。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000029665.pdf


そして、宛先不明で戻ってきたものが約47万通。
都道府県別に見ると、大都市の全体数が多いのは当然であるが、給付世帯数全体に占める割合でみるとこれまた微妙な違いがある。
わたくしの同級生にも行方不明の者がいる。社会人になるまでは何とか足取りを捕捉していたが、その後、ぷっつりと行方をくらました。実家にも会社にも行先を告げずに、とある事情で失踪(昔の流行語で言えば、蒸発)をしたらしい。
事件性云々の深い事情は横に置いても、同級生のような人々がこの47万人の中に含まれているのであろうかと思うと、複雑な気分になってくる。


また、支給済み世帯が未だに5割を下回っている地方公共団体が5つもある。
具体的な自治体名の公表はされていないが、当該団体はさぞや肩身が狭い思いをしているだろうと思う。
しかし、発給側の職務怠慢とは考えにくく、何かその地方固有の問題事情が潜んでいるに違いないとも思うのである。
そうした複雑な事情にあれば、こうした自治体では、今回の定額給付金に限らず、地方行政の運営は万事に付けて、やりにくくてしょうがない状況にあるのではないかとも類推をする。


わたくしの在住する自治体では消費拡大セール等を実施したと表記調査には記載されている。しかしながら、そういうものが実際に行われたのかどうか、わたくしは記憶していない。
おそらくどこかの商店街がスーパーで行われたのであろうけれども、日頃から、税金の行方について透明性が高いとは言い難い自治体であるということも指摘しておきたい。
わたくしの受給とその使い途???
無論、誰にも言わない。
かつての地域振興券のときもそうであったが、どのように使うにせよ、使わないにせよ、その時々の自らの意図というものを何らかの形で明確に後々まで遺しておくようにと心掛けてはいる。したがって、誰の心配にも及ばない。


本日の音楽♪
「Everything」(MISIA