23時間58分遅れの通勤電車

大都市圏に住んでいると、朝夕の電車の遅れは日常茶飯事である。人口過密の代表的弊害と言っても良い。
鉄分やCa不足が原因なのか、それとも、人間の器そのものが小さくなってしまったのか、こうしたアクシデントに対して、プチ切れやすい乗客の皆様が少なからず多い昨今、「我慢強さを心掛けたいものだ」と自戒を込めて、わたくしは優等生的発言をまず冒頭かましておこう。


人身事故、架線障害、車輌故障、妨害電波、暴風雨気象災害、突発的混雑等々、遅れの原因は枚挙に暇がない。内発的要因もあれば、外発的要因もある。
最近何処かの記事で、特異的に遅れの出やすい路線会社というのがあったような気がするが、鉄道会社毎にメンテナンスの得意不得意はきっとあるのだろうなとは思う。
まあ、鉄道会社には、鋭意頑張っていただきたいと言うしかありませんねと、どこまでも優等生のオトナのふりをするわたくしではある。


ところで、わたくしの利用する通勤路線は、私鉄A・営団地下鉄B・私鉄Cと複数会社が相互乗り入れを行うよくある態様をとっており、それぞれの結節点(駅)において、それぞれの会社の運転手と車掌が入れ替わっている(他の路線もこのような管理態様であるのかは、よく知らない。)


このわたくしの利用する通勤路線においては、何らかの遅れが出た場合に、御客様サービス対策の徹底なのか、はたまた、治安維持も兼ねているのか、車内放送で車掌はお詫びの言葉を述べることを習慣付けているようではある。
その中で、遅れの原因が他社の管轄区域内であった場合には、相乗りと雖も、他社に責任を被せようという転嫁の意識が強いことは否定できないような気がする。


「本日、○○(会社名)××線の△△駅において、……が原因で列車の遅れが発生し、御客様には大変ご迷惑をおかけしまして…」といったように、必ず冒頭に会社名を入れ、場合によって会社名の連呼を繰り返すこともある。
わたくしは頭の上でそのアナウンスを聞きながら、「容赦ないものであるなあ。」との感慨を禁じ得ない。
もしかしたら、そういう風に乗客に思わせておいて、プチ切れを防止するための彼らの高等戦術・深謀遠慮なのかもしれない(だとしたら、脱帽。)


本日の音楽♪
「恋は紅いバラ」(殿さまキングス