Take Me out to the Ball Game

プロ野球交流戦が始まり、従来の公式戦とはまた違う景色が見られると言うことは一ファンとして大変嬉しい限りである。各チームの応援にも結構な個性の色が見られ、選手毎に定まった応援歌を唄うスタイル、唄と言うよりも合いの手や気合いを注入するスタイル、ジャンピングや屈伸運動による全身表現スタイル…といった違いが種々あって、応援合戦もこれまた見ていて楽しいものがある。


最近気付いたのであるが、味方チームが攻勢になり、嵩にかかった攻めを見せようとしている場面で、「わっしょい、わっしょい」の合いの手を入れる応援が増えてきたように思える。わたくしが実際に確認をしたただけでも、L、SB、TH、M、YS…と採用チームが段々に増えて来ているような気がする。何処かの真似をしたみたいで(オリジナルは遠藤賢司だったりなんかして)何だかなあと言う気がしないでもないのであるが、部分的に似てくるところがあるのは致し方ないのかなとも思う。但し、どのチームもメガホンはやめたほうがよい。あれを叩いても、バボちゃんの会場内のような気の抜けた音しか響かない。


無論ユニフォームにも各チームの個性が見える。わたくしも贔屓チームのユニフォームを身に着けて応援をするのであるが、このデザインはシンプルで気に入っている。何処とは言わないが、何だか、だっさいなあと思う相手チームがないわけではない。ここでそれをあからさまにはしない。某在阪人気球団のユニフォームを纏ったコテコテ系ファンは皆ユニフォームにポエムや刺繍に工夫を凝らしており、その投資の大きさも含めて大したものだと思う。尤も、それを全く真似した他球団のユニフォームを着たファンを見掛けたこともあるが、いくら何でも、それはやめたほうがよろしいかと思う。流石にあの浪漫溢れる大時代なポエムを背負えるチームというものは、そうはない。


各球団歌というのもホームチームで流されることが多いと思うが、これを聞いていると、やはりどうも新しく出来た応援歌ほど似ているねえという気がしないでもない。緊迫した展開の中で「東京音頭」が聞こえてくると流石に力が抜けてしまうが、まあ、それもありなのだと思う。少なくとも、今の新しい球団歌は没個性でちっとも盛り上がらないので、チャンカチャカチャカチャカ♪の東京音頭の方が宜しからずやと思う。ちなみに、SBが代替わりの際に、応援歌の歌詞の一部(チーム名の箇所)だけを代えて済ましたのは正解かと思う。歌い続けることが大事。


そういったわけで、各チームの応援に目くじらをたてるつもりはないが、一つだけどうしても気に入らないのは、某在京メジャー球団のオレンジ色のタオルをくるくる回すアレである。正直アレを目の当たりにすると、イラッとする。「トンボ採りに来ているんかい!?」と突っ込みたくなる。ドームの入場口で係員から強引にその細長いオレンジタオルを手渡されたことがあって、困惑をした。フェイスタオルにも使えない細長さであり、ベランダに吊しておいても鳩除けにもならない。というか、あのオレンジ色は家で目にしても何だかいらいらとしてくる。


大体の人はこんなわたくしの性格を察してくれるのであるが、斜めにこの世を生きるわたくしは、そのメジャー球団が生憎、昔から大のつくほど好きではないのである。最近、民放のTV放映が減って、ほっとしている。在京以外でも、全国区の対抗メジャー球団があるのは周知の通りであるが、そこのファンでもない。メジャー系はわたくしには似合わないと言うことで、只管ローカルなチームをシンプルに熱く応援している。


ペナントレースが始まってから、今年はこれまでのところ、まだ6〜7回ほどしか球場に足を運んでいないのであるが、何はともあれスタジアムは居心地がよろしい。私を野球に連れてって、という気持ちはよく分かる。フランチャイズのない地方に住んでいるとそういう恩恵には預かれない。フットボールに走るか他のボールゲームを応援するしかないのである。但し、良い気持ちに浸っていると財布の紐が緩むのもこれまた事実である。この間は、(同じ)ビール売りのお姉さんから何度も(10回くらい)ビールを買っていたお兄さんが居られた。野外で飲む味は格別には違いないだろうが、いったい膀胱や肝臓の方は大丈夫なのであろうか。そのようなわけで、わたくしは最近はお弁当やお菓子やらを家で作って持って行っている。結構、そう言った人々も多いようではある。


全国のフランチャイズ球場を訪れるのがわたくしの夢である(現在、7球場制覇)。


本日の音楽♪
「時の扉」(WANDS