寒い国から来たのである

殺し屋の似合う俳優ベスト3.
 ■砂塚秀夫
 ■成田三樹夫
 ■岸田森
皆、北方系の香りがある。


スパイ小説と言えるのかどうかよく分からないが、このジャンルのミステリの代表作としては、「エトロフ発緊急電」(佐々木譲)を挙げたい。
「三重露出」(都筑道夫)のほうがスパイ小説としてはよく当て嵌るが、ちょっと軽いかも。
佐々木譲は最近警察小説のジャンルで有名になっているが、もともとはこの第二次世界大戦三部作で名を上げた。
彼にはこういうスケールの大きな戦記大河的作品ものが似合っているし(「警官の血」もそうには違いないのであるが)、その戦記三部作の中でも最高傑作は、この作品であろう。
主人公の男の香りが突出している。


こういった作品も実写化は無理なのであろうか。
亡国のイージス」といった話題作辺りで敢えてチャレンジをしてみた過去もあるにはあるが、いったいどうなのでありましょうかね。
少なくとも外国産の戦記関係は、実写化に適っているというところは大いにありますけれどもね。
主役がいつものあの人達であったら、興味は失せようとも思いますしね。
少なくとも、背後から負のオーラが自然に滲み出ているような一筋縄ではいかない冒頭掲げた俳優で、是非とも配役願いたい(鬼籍の方々ばかりで実現不可能だが)。


本日の音楽♪
「夜間飛行」(ちあきなおみ