4時5分

地デジ化が今般の景気対策のカンフル剤として真剣に検討されているのかいないのかよく分からないでいるところに、本年1月時点での地デジ対応普及率が約50%という話を聞くと、成る程そんなに進んでいたのかと驚く。
完全移行までには後2年4ヶ月余もあるというのに、日本民族は律儀というか気が早いというか。

それでも、2011年のXデイが近くなれば、その時はその時でまた、地デジ未対応の人々が「娯楽の機会を一方的に奪うとは何たることか。財産権の侵害だ。基本的人権の蹂躙だ。詐欺だ。一体全体どうしてくれるんだ。この際タダで取り付けろ。」等々と騒ぎ出しそうな気がするのだけれども。
果たして本当にトラブルが頻発するのか、それとも、かつてのY2K問題のように大山鳴動するだけでもって尻すぼむのか、予断をもって考えているわけではないものの、昔懐かしいあの番組でやったような受信相談のアフターサービスを充実させれば、万国民はきっと見事に誤魔化されてくれると思う。

勿論番組名はかつてと同じ、そして、オープニング・テーマ曲も同じものにして頂きたい。
大相撲放送放映前の時間帯。
♪4時5分、4時5分、楽しくテレビを観るために、覚えておくと便利です♪

ゴースト画像(ポルターガイストではない)が表れるのでテレビをばんばん叩いてみたり、お父様が屋根に上って階下の家族と大声でやりとりをしながらアンテナの位置を変えたりといった昔ながらのデモンストレーションはなくなっても、例えば、お困りごと相談のコーナーでは、「どうやっても画面が真っ暗だと思っていたら、あら、チューナーの電源を入れ忘れていたわ」とか、「古くなったテレビの有効活用法としてはどんなことが考えられるでしょうか」とか、「電波の種類が変わることによって、ワタシの脳の加減に何か影響はありませんでしょうか」といったほのぼの和むQ&Aがあっても良い。

地デジに移行して得られるメリットには電波帯の確保であるとか高画質であるとか様々あるのだそうであるが、自分自身も含めて観る側の立場としての正直な感想としては、白黒からカラー化への時などとは大きく異なり、「ちっともワクワクしてません」という人がたいそう多そうだから、いっそのこと、布教する側も思い切って愉しんでしまえばいいと思うのである。


本日の音楽♪
「GROWIN’UP」(渡辺美里