妹へおくる手紙(山之口貘) なんといふ妹なんだらう ――兄さんはきつと成功なさると信じてゐます とか ――兄さんはいま東京のどこにいるのでせう とか ひとづてによこしたその音信(たより)のなかに 妹の眼をかんじながら 僕もまた 六、七年振りに手紙を書かう…
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